在り方探し。

いわゆる雑記ブログです。

最も理解を得づらい希代の大名作「魔法少女プリティ☆ベル」

「先週のお題」 一気読みしたマンガ。

いや実は、確認のために読み返したら

数巻分ほどまとめて読み始めて止まらなくなってしまい、

うっかり時を逃してしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

お詫びにネタバレを極力省いたうえで

完結にまとめたキャッチコピーらしきものを

いくつか考えてみました。

事前知識の項と合わせてどうぞ。

 

精神的、物理的に関わらず、
闘いというものが人の心情に
どういった影響を与えるかが
詳細に描かれていて参考になる。

キャラクターがそれぞれ抱える背景が多すぎて、

どのキャラも己の守るべきものの為に戦う為、

この漫画で起こる闘いはどれもほぼ例外無く、
深く
重く
凄惨で
荘厳で
危機感があって
手に汗握る迫力を伴う。

 

政治とミリタリーと
ファンタジーとホラーと
哲学とギャグが
密接に、現実的に、
複雑怪奇に絡まり合う構成。

 

一ページにおける文字数がすさまじく、
与えられる情報量が尋常じゃない。
だがそのどれもが分かりやすく説明されており、
一冊読み終える頃には例えるなら、
[高低差の低い階段を延々と爆走していたら、

いつの間にか超高層ビルの屋上程の高さに来ていた]

という感じの体験が毎度のように起こる。
解釈する情報量の多さに脳が悲鳴を上げるが、

それを上回る怒濤のテンポとギャグに、

いつの間にかランナーズハイの様な状態になる。

 

おそらくはこのストーリーを思い付く所以であろう、

常人の目なら思わず白黒するほどの鋭い視点。
そこから導き出される現実的かつ、

だからこそ現実でも転用可能な真理を突いた名言の数々。
まさに将棋盤を見下ろすかの様に

高い高い視点から繰り出される盲点の応酬。

 

各カテゴリーの事前知識は有れば有るほど理解が深まり、

有りすぎても話が薄味になることは

決してないと言い切れる濃密極まるストーリー。

 

ここで事前知識として役立つものを二つ載せておきます。

これらを流し見しておけば理解が早まると思います。

ストーリーの根幹をなしているといっても過言じゃないので。

twicomi.com

pdmagazine.jp

言わずと知れたTRPGの多くに登場しているテーマ、

クトゥルフ神話です。

これを期に軽く触れてみると、

ヴァッッと世界が広がるかもしれませんよ。


www.youtube.com

ミリタリー関連の知識では、この漫画後半でよく出てくる

ステルス性能を持った機体の動画を載せておきます。

この動画を上げているUSA Military channel2さんでは、

ほかにも科学的な兵器を多数紹介しているので、

聞き流す感じで再生していたら

この漫画の理解もいつの間にか高まっているかもしれません。

 

巨大ロボット、超化学兵器、白兵戦、
スーパーパワーVSスーパーパワー
血沸き(筋)肉踊る王道のロマンの数々。
極限まで高まった力と技のぶつかり合い。
若干中二心くすぐる言い回し。
ページを捲った瞬間、目をかっ開く意外な展開。

 

また何よりも恐ろしいのは、

上記ほぼ全ての特徴が当てはまるのが

この作品に限った話ではなく、

作者であるKAKERUさんの作品全般に

言えることであるということ。

 

 

 

 

 

惜しむらくは、
この世界観で点在する
大人の世界(俗に言うお色気)
を寛容に受け入れられる人が少ない点だ。
それさえなければ
俺も大手を振って薦められるのだが.....。
本当に本当に、本当にっ....惜しい限りだっっ.....!!!!!(歯ぎしり)。

無理にとは言わんっ!
言わんが、解ってくれっ....!、
この一作、そしてKAKERUさん作品群の
「珠のような魅力」をっ...!!!!(血涙)


これから多くの時間を家で過ごすことになるなら、

これ以上のロマン溢れる読書体験は

ちょっとやそっとじゃ味わえません。

一応ウィキペディアのページを載せておきます。

魔法少女プリティ☆ベル - Wikipedia


興味が出なくともせめて、

キャラ説明だけでも読んでみてください。
俺もそこから入りました。

1キャラクターに用意された

想像を超えた背景の凄さを目の当たりにすれば

きっと驚くことでしょう。
重要なのは何よりも、まず知ることです。

 

断言します。

「キャラ説明を先に読んだ程度」で無くなる感動は、

この漫画にはほぼ在りません。


物語を読み進める内、

きっと事前に仕入れたネタバレ展開など、

霞(かすみ)と消えるでしょう。

 

最終巻をおそらく誰よりも惜しんだ、

漫画好きを自称する俺が、断言します。

では、良き読書体験を。